導入問題
次の問題について少し考えてみましょう.
これから学習する内容を具体的にイメージするための問題ですので,解ける必要はありません.
(1)
(x+2)(x^2 - 2x + 4) を計算しましょう.
(2)
(\sqrt{6} + \sqrt{3} + \sqrt{2})(\sqrt{6} - \sqrt{3} + \sqrt{2}) を楽に計算する方法を考えてみましょう.
(3)
\sqrt{(x -2)^2} + \sqrt{(x + 1)^2} = 5 を満たす x を求めましょう.
「数と式」で学ぶこと
中学の数学では,数を文字でおくことを学びました.また,中学までに小数や分数などの様々な数に関して,足し算や掛け算といった四則演算や,分数から小数への変換といった数の操作を学んできたかと思います.
この単元で学習する内容はそれらの延長線上にあり,数の操作や文字の入った式の計算方法が中心の単元です.高校数学の基本となる内容でもあります.
難しい内容は少ないと思いますので,身構えずに気楽に学んでいきましょう.
ただし,数学の基本となる内容が多いので,学び残しが無いように気をつけましょう.
数と式の単元では,大きく分けて次の5つの内容を学習します.
- 単項式,多項式,整式
- 整式の積の展開
- 因数分解
- 有理数,無理数,実数
- 絶対値
学習指導要領によっては,中学で学習した内容と重複する部分もあるでしょう.
学習目標
- 単項式,多項式,整式に関する基本的な知識の習得
- 展開や因数分解といった整式の基本的操作の習得
- 有理数,無理数,実数の基本的な知識の獲得
- 絶対値を含む式の扱いに慣れること
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