「勝手気ままに高校数学」シリーズについて

本シリーズをオススメする人,しない人(簡易リスト)

オススメする人

  • 大学受験の先を少しだけ覗いてみたい高校生
  • 既存の勉強方法に飽きた,または合わなかった高校生
  • 数学を解法パターンの暗記だと誤解している人
  • ヒマな人
  • 変なモノを見たい人

 

オススメしない人

  • 試験のためだけに数学を勉強し,高校卒業後は数学を勉強しない人
  • 大学受験や定期試験までの時間がない人(このような記事を読んでいる場合ではない)

[追記 2022年9月30日]
オススメしない人の中に初学者を入れていましたが,諸事情により初学者向けの記事を増やすことにしました.

大学受験のためだけに勉強したい人にはオススメしません!

このシリーズには,寄り道をしたり,話が脱線したりする記事がたくさんあります.教科書の内容を平気で逸脱します.そのため,定期試験や大学受験のためだけに数学を勉強したい人には,本シリーズの記事をオススメしません.

寄り道,脱線,そういった自由さこそ,勉強の醍醐味のひとつだと思っています.本シリーズの目的はそこにあります.高校時代は,定期試験,模擬試験,大学入試と,目的意識を持って勉強をする機会が多いものです.目的意識を持って勉強する経験も大切ですが,そういった勉強では「好奇心」や「楽しさ」に身を任せることが難しいでしょう.「効率を考えない」「疑問を追求する」「長期間考え続ける」「突飛なアイデアを大切にする」「とにかく楽しむ」そんな遊びのような高校数学を提供したいと思い,このシリーズを執筆するに至りました.私が高校数学で遊んでいるところを見て,少しでも一緒に遊んでくだされば幸いです.遊びを真似するのも良いでしょう.記事とは異なる遊び方をひらめいた人は,このサイトを閉じて,自分なりに遊んでみましょう.きっと良い経験となるはずです.

筆者の略歴

この記事を執筆している人間は,高校時代に数学をまともに勉強していません.この記事を書く直前まで,高校数学をほとんど勉強していませんでした.

なぜそのような人間が高校数学の記事を書こうと思ったのか,疑問に思う人もいるでしょうから,私の経歴を簡単に説明します.興味のない方は,読み飛ばして下さい.

高校生の頃は文系でした.数学は定期試験の直前にしか勉強していませんでした.授業はろくに聴いていませんし,教科書の内容や演習問題について真剣に考えたことは,ほとんどありません1真似してはいけません.真剣に考えたことといえば,「パスカルの三角形」と「ゼノンのパラドックス」くらいです2ゼノンのパラドックスが気になる方はこちら.「アキレスと亀」については1日中考えていました.他2つのパラドックスは1週間ほど考えていたと思います.
大学進学後は,経営学部に所属しながら,数学の先生とマンツーマンで,集合論と代数学の入門書を厳密に読み進めるゼミを行いました.学部4回生から情報科学を専門分野とし,現在に至ります.

大学院在学中,病気のため長期間の療養が必要となりました.3ヶ月ほど休んだ頃から元気な時間も増え始め,自由に活動できる時間ができましたが,療養中のため心身の負担になる活動はできません.そこでふと高校数学を学び直してみたいと思ったのです.高校数学の学び直しは,実に楽しいものでした.おかしな経歴をしているためか,時間を気にせず活動しているためか,アイデアが次々と湧いてきました.同時に「勉強とは,こうも自由で楽しいものなのか」と痛感したものです.

このような経歴の人間だからこそ,見える世界があるはずです.大学受験を目的とせず,大学の数学を少しかじっている,そんな人間の視点から見える世界を,少しだけ書いてみようと思います.

記事の方針(変更の可能性アリ)

1.他サイトのリンクを積極的に貼ります
オススメの記事や,執筆の参考にしたサイトのリンクを貼っていきます.

2.「確かさ」を大切にします(努力目標)
数学における「確かさ」を実感したり,「正しさ」を確かめたりすることを重視する場合があります.単元によっては,証明だらけの記事があるので,読めば何となく分かっていただけるかと思います.
最終的には,確かさを実感する能力を身につけてもらいたいと思っています.それは理性的なものだけでなく,腑に落ちるといった感覚的な納得も体験してほしいと思っています.
こんな学生になって欲しくないという例を,ひとつ挙げておきたいと思います.大学生にしか伝わらない例ですが,逆行列を求める問題の解答を要求する学生は,ダメな学生の筆頭です.逆行列は元の行列と掛けることで単位行列になるため,簡単に検算が可能です.また,行列に慣れていない学生にとっては,検算が掛け算の練習にもなります.
最後になりますが,模範解答に無い解答方法や遊びを通して,「確かさ」を判断する能力を読者自身の中に育てて欲しいと思っています.それに加えて,理性だけでなく,こころで納得することも重要です.

3.教科書に書かれていない内容に積極的に触れていきます(努力目標)
高校数学をやりながら,これをやっていったい何になるのかと疑問に思う人もいるでしょう.そういった人のために,その単元の延長線上に,どのような応用が広がっているのかを知ってもらう内容を盛り込みました.また,別の科目との繋がりも大切にしたいと考えています.

4.好き放題に書いています
上記の項目2で片鱗が見え隠れしていますが,好き勝手に書いています.
言いたい放題,やりたい放題です.

[追記 2022年9月30日]
内容を変更しました.変更前は「解法丸暗記」断固反対だったのですが,その部分の考えを改めました.詳しくはこちらの記事で.

学習用書籍

学習に使用した書籍は,「赤チャート」シリーズと「総合的研究」シリーズです.基本的には,赤チャートを中心に学習を進めています.必要に応じて,その他の書籍も読んでいます3数学の専門書,海外の高校の教科書や,インターナショナルスクールの教科書など.

高校生へのオススメは長岡亮介著『総合的研究』シリーズでの学習です.ごく稀に「は?」となる部分もありますが4因数分解のQ&Aにおいて,素因数分解の話にすり替えている(ようにしか高校生には読めないであろう)部分など.,しっかりと勉強すれば「数学のこころ」が分かるように書かれています.教科書や下手な参考書よりもよほど数学が分かるようになるでしょう.
ちなみに演習用の問題集は,チャート式の「青チャート」がオススメです.「赤チャート」は普段使いにするには難しすぎます.

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